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事業主貸・事業主借(事業主勘定)の仕訳の仕方を教えてください

【C-10】
個人事業の経理に特有の勘定科目「事業主貸」と「事業主借」について
具体的な仕訳事例を交えてわかりやすく教えてください。

【C-10】

個人事業の仕訳に関するご質問の中で一番多いのが、「事業主貸」及び「事業主借」(「事業主勘定」といいます。)の使い方についてのご質問です。

このページでは、『事業主貸、事業主借とは、どのような勘定科目なのか』というご説明をするとともに、事業主勘定を用いた具体的仕訳事例を挙げていきますので、個人事業の経理処理をする際にお役立てください。

「事業主勘定」ってそもそもどんな時に使うの?

個人事業の経理及び確定申告では、個人事業を営む人(仮にAさんとしておきます)について、“個人事業主であるAさん”と“個人事業主以外のAさん”を明確に区別することが求められます。

“個人事業主以外のAさん”とは、たとえば、“プライベート(私生活)でのAさん”や事業所得以外の所得を得たAさん(例:“給与所得を得たAさん”や“利子所得を得たAさん”)などのことです。

なぜ、そんな風に区別しなければならないかって?

事業所得の計算では、個人事業に関する売上高とそれを得るために必要とした仕入高及び経費だけを拾い出して集計し、利益(所得金額)を計算しなければならないからです。

たとえば、必要経費として集計した支出の中に、事業には関係のないプライベートの買い物代などが含まれていたら、正確な事業所得の計算もできないし、本来支払うべき正しい所得税の金額も計算できませんよね。

「事業主勘定」は、そのようなことが起こらないように、“事業所得に関する取引”と“事業所得以外のその他の取引”を区別するために使用する勘定科目なのです。

言い方を変えると、「事業主勘定は、“個人事業主であるAさん”と“個人事業主以外のAさん”との間でお金のやりとりがなされた時に使う勘定科目」だという言い方もできます。

抽象的な説明だけではイメージしにくいと思われるので、具体的な取引事例を仕訳で表現しながらご説明していきましょう。

「事業主貸」とは?

事業主貸・・・

個人事業主であるAさんから個人事業主以外のAさんへお金が流れた場合に使用します。
「個人事業主Aさん→プライベートなどのAさん」というお金の流れです。〕

個人事業主AさんがプライベートのAさんにお金をした場合に使用する勘定科目と考えればわかりやすいですね。
〔お金を貸したといっても、返してもらう必要があるわけではありませんが。〕

〔事業主貸の仕訳事例(1)〕
《事業用の銀行口座から生活費を引き出したとき》
〔設例〕

個人事業主Aさんは、今月分のプライベート用のお金(生活費)として、事業用の普通預金口座から30万円を引き出しました。

〔仕訳事例〕

借方

貸方

取引先名

取引内容

(事業主貸)

300,000

(普通預金)

300,000

 

預金支払 事業主貸

〔税理士からのコメント〕

個人事業主AさんからプライベートのAさんに30万円のお金が渡ったので、「事業主貸」を使って仕訳をします。

お金の流れとしては、「個人事業主Aさん→プライベートのAさんへ30万円」ということですね。

 

〔事業主貸の仕訳事例(2)〕
《事業用のお金で社会保険料を支払ったとき》
〔設例〕

個人事業主Aさん(東京都目黒区在住)の国民健康保険料5万円が、事業用の普通預金口座から引き落とされました。

〔仕訳事例〕

借方

貸方

取引先名

取引内容

(事業主貸)

50,000

(普通預金)

50,000

目黒区役所

預金支払 国民健康保険料

〔税理士からのコメント〕

国民年金や国民健康保険料などの社会保険料は、事業所得の必要経費の額には含めません。

社会保険料控除(所得控除の一つ)として、確定申告の計算をする際に控除します。

お金の流れとしては、個人事業主Aさんが、プライベートのAさんに5万円を貸して、そのお金で国民健康保険料を支払ったと考えればわかりやすいですね。

〔「個人事業主Aさん→プライベートのAさんへ5万円」というお金の流れですから、「事業主貸」を使って仕訳をするわけです。〕

 

〔事業主貸の仕訳事例(3)〕
《事業用のお金で「家事関連費」を支払ったとき》
〔設例〕

個人事業主Aさんの自宅兼事務所として使用しているアパートの家賃10万円が、事業用の普通預金口座から引き落とされました。
〔貸主名:㈱世田谷建物、事業専用割合:40%とします。〕

〔仕訳事例〕

借方

貸方

取引先名

取引内容

(地代家賃)

40,000

(普通預金)

40,000

㈱世田谷建物

預金支払 事務所家賃

(事業主貸)

60,000

(普通預金)

60,000

㈱世田谷建物

預金支払 

家賃(家事費分)

〔税理士からのコメント〕

自宅兼事務所の家賃を支払った場合など、必要経費と私用分が混在している費用(「家事関連費」と言います。)は、事業専用割合の分のみを経費として計上します。(上記の事例では、10万円×40%=4万円)

残額のプライベート(私生活)分の家賃6万円については、本来は個人事業主Aさんではなく、プライベートのAさんが支払うべき支出ですが、上記の事例では、私生活分の家賃も事業用の預金口座から支払っています。

この場合、お金の流れとしては、個人事業主AさんがプライベートのAさんに6万円を貸して、プライベート分の家賃を支払ったと考えます。

〔「個人事業主Aさん→プライベートのAさんへ6万円」というお金の流れですから、「事業主貸」を使用します。〕

 

「事業主借」とは?

事業主借・・・

プライベートなどのAさんから個人事業主のAさんへお金が流れた場合に使用します。
「プライベートなどのAさん→個人事業主Aさん」というお金の流れです。〕

個人事業主AさんがプライベートのAさんからお金をりた場合に使用する勘定科目と考えればわかりやすいですね。

事業主貸と事業主借は、お金の流れが逆だということがわかります。

〔事業主借の仕訳事例(1)〕
《プライベート用のお金を事業用の銀行口座に入金したとき》
〔設例〕

個人事業主Aさんは、事業用の資金を補充するためにプライベートの手持ち資金50万円を事業用の普通預金口座に入金しました。

〔仕訳事例〕

借方

貸方

取引先名

取引内容

(普通預金)

500,000

(事業主借)

500,000

 

預金入金 事業主借

〔税理士からのコメント〕

プライベートのAさんから個人事業主であるAさんに50万円のお金が渡ったので、事業主借を使って仕訳をします。

お金の流れを図式化すると、「プライベートのAさん→個人事業主Aさんへ50万円」ということですね。

 

〔事業主借の仕訳事例(2)〕
《プライベート(私生活)用のお金で事業の経費を支払ったとき》
〔設例〕

恵比寿商店で、取引先との打ち合わせ時に飲むお茶を購入しました。
お茶代500円については、手持ちのポケットマネーで支払いました。

〔仕訳事例〕

借方

貸方

取引先名

取引内容

(会議費)500

(事業主借)500

恵比寿商店

打合せ用お茶代

〔税理士からのコメント〕

個人事業主のAさんが、プライベートのAさんからお金を借りて、事業上の必要経費(打合せ用お茶代)を支払ったと考えればわかりやすいですね。

お金の流れとしては、「プライベートのAさん→個人事業主Aさんへ500円」ということになるので、「事業主借」を使って仕訳をします。

 

〔事業主借の仕訳事例(3)〕
《事業用の銀行口座に預金利息(利子)が入金されたとき》
〔設例〕

事業用として使っている普通預金口座(A銀行 目黒支店)に預金利息150円が入金されました。

〔仕訳事例〕

借方

貸方

取引先名

取引内容

(普通預金)

150

(事業主借)

150

A銀行 目黒支店

預金入金 普通預金利息

〔税理士からのコメント〕

事業用の銀行預金口座に入金された預金利息(利子)は、所得の分類としては、事業所得ではなく、“利子所得”になります。

したがって、預金利息は、事業所得の売上高などには含めませんのでご注意ください。

お金の流れとしては、「利子所得を得たAさん→個人事業主Aさんへ150円」ということになるので、「事業主借」を使って仕訳します。

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